箱根初心者にオススメ!小田急フリーパスで巡る、日帰り周遊コース。
都内からは日帰りでも楽しめる、国際観光地『箱根』。
ちょっとした旅行先としては定番過ぎて「実はちゃんと行ったことがない」「もう何十年も行ってない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで、日帰りで子連れの家族旅行を想定したオススメ周遊コースを紹介したいと思います。
おおまかに言うと、箱根湯本から箱根登山鉄道で小涌谷まで乗って、そこから駅伝でお馴染みの国道1号線最高地点などを経由、芦ノ湖(元箱根港)に出ます。
芦ノ湖遊覧船で桃源台まで行き、ロープウェイは途中下車し大涌谷を見学。さらにケーブルカーを乗り継ぎ強羅へ。強羅公園を散策してまた箱根登山鉄道に乗り一周するコースです。
このプランの特長のひとつは、『箱根フリーパス』を利用すること。
そして、時計回りで一周することです。
まず、フリーパスですが、海賊船やロープウェイ、ケーブルカー、登山鉄道、バスなど、多くの乗り物が利用でき、それぞれ単体で乗車券を購入するより断然お得で乗り降りもラクなのです。途中下車もできますから、予定外の寄り道など気ままな旅にもうってつけ。
そんなわけで、ご紹介するプランは、そのフリーパスを最大限に利用することを前提としました。
紹介している乗り物はすべてフリーパスでOKです。
そして、なぜ時計回りなのか。実は反時計周りの方がはるかに混むんです。箱根は外国人にも大人気で、平日でもかなり込み合うのですが、時計回りの方が明らかに人は少なく、乗り物の待ち時間は短くて済みます。
それでは、まずは箱根の玄関口「箱根湯本」駅から。
箱根湯本からはバスか箱根登山鉄道を利用しますが、まずは箱根名物・登山鉄道を利用しない手はないでしょう。
登山鉄道の名に相応しく、急勾配&急カーブを縫うように走ります。スピードは出ませんが、こんな急カーブを電車が走れるの?という光景は、“鉄ちゃん”じゃなくても楽しめると思います。
ほぼ15分間隔で運行されています。
車両は新旧入り交じっています。これは窓を大きく採った新型車両。
いくつものスイッチバックを経て、箱根湯本から4駅目の「小涌谷」駅で下車。
ここからバスで、芦ノ湖の「元箱根港」に向かいます。バスは平日の昼間で15〜20分間隔くらいでどんどん来ますから、事前に時刻を調べたりせず行き当たりばったりでも大丈夫です。
バスは、路線バスですが観光地ですので、運転手が観光ガイドのアナウンスもしてくれます。途中にある見どころや名所をジョークを交えて案内してくれます。
そんな名調子に刺激されて、突然思い立って降りたくなった場合もフリーパスなら問題ないですね。
小涌谷バス停から元箱根港バス停まで20分弱。かなりのクネクネ道なので、車酔いしやすい人にはちょっと辛いかも知れません。
元箱根港からは、桃源台港まで海賊船仕立ての遊覧船に乗ります。
天気がよく気候が穏やかな季節は、ぜったいデッキが良いですね。眺めも最高です。
約30分の船旅で桃源台港へ。
こんな光景は、メカ好きなお子さんを刺激するでしょう。
観光シーズンや休日は長蛇の列になっていることも多いですが、大型のゴンドラが約1分間隔で来ますから、それほど待たずに乗れます。
ゴンドラひとつは18人乗り。
この日、ちょうど前線の通過で強風(たぶん最大風速20mくらいありました)でしたが、2本のロープで吊り下げる方式(フニテル式)のため、ほとんど揺れを感じることはありませんでした。
最大風速30mまでは運行可能だそうです。それでも年間10日くらいは悪天候で運休になるようですのでご注意ください。
大涌谷見学、そして“黒たまご”は箱根観光の必須アイテムですね。
かつて地獄谷と呼ばれた、大迫力の大涌谷。生きている火山を間近に実感できます。
ただ、残念なことに大涌谷周辺の研究路やハイキングコースは2015年の大涌谷の蒸気井暴噴以来、どこも通行禁止(2018年4月現在)になっています。
ロープウェイの終点「早雲山」からはケーブルカーで強羅方面に下ります。
このケーブルカーは、途中駅が4つもある大規模なものです。
ケーブルカーの終点、強羅まで行っても良いのですが、途中の「公園上」で下車し、強羅公園に入ってみます
入場料大人550円ですが、フリーパスがあれば無料で入れます。
傾斜地が美しく整備された公園です。バラやアジサイのシーズンは特にオススメ。
ここでお弁当を食べてもいいし、レストランもあります。
温室も見どころです。特にアジサイの季節は『あじさい展』が見事です。
アジサイ展については、こちらをご覧ください。
▶強羅公園『あじさい展』の様子
強羅公園からは、また箱根登山鉄道に乗り、箱根湯本方面を目指します。
「強羅」駅か、次の「彫刻の森」駅から乗るのが良いでしょう。
どこかで食事でも、という場合、「宮の下」駅がオススメです。この駅周辺には小洒落たカフェやレストランが何店舗かあります。
この後箱根湯本駅まで戻り、小田急ロマンスカーで新宿方面、または小田原から東海道新幹線で帰宅というコースになります。