顔振峠 冨士見茶屋(飯能市・長沢)で旨い手打ち蕎麦と絶景を堪能する。
残念ながら閉業されてしまったようですが、記録として残しておきます。
事情はちょっとお聞きしましたが、プライベートなことなので、敢えて書きません。
大好きなお店だったので、本当に残念です。
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180度に広がるパノラマ絶景と本格的な手打ちそばが味わえる『顔振峠・冨士見茶屋』のメニューや営業時間、顔振峠の魅力とアクセス(クルマの場合、徒歩の場合)について紹介します。
11月にしては温暖な日、クルマで訪ねる
2018年11月初旬、一人では出歩けなくなった高齢の母を伴って、顔振峠の蕎麦店「顔振峠冨士見茶屋」を訪ねました。
顔振峠を訪れるのは3回目、いずれもクルマで来ています。
(2019年11月には徒歩でも訪れていますので、ハイキングで訪れたい人はこちら〈準備中〉もご参照ください)
今回は飯能の市街地から国道299号を走り、吾野トンネルを抜けた直後、対向車が来たらすれ違えないような林道を登っていきました。道はほぼ舗装されていますから、がけ崩れでもしていない限り、普通の乗用車で問題なく通れます。
ゆっくり走っても国道からの分岐点から15分ほどで峠に着きました。
峠は標高500mだから飯能の市街地より2〜3度気温は低いはずですが、この日は11月だというのに陽なただと暑いくらいの陽気でした。
いやぁ〜、何度来ても感動的な光景です。
この絶景を眺めつつ、旨い蕎麦を啜る。なんと贅沢なことでしょうか。
幾重にも折り重なる稜線は、リアル東山魁夷(←国宝級の日本画家です)?。
新宿の高層ビル群から秩父。武甲山まで広がるパノラマは圧巻としか言いようがありません。
顔振峠 冨士見茶屋は、蕎麦通も唸らせる本格的手打ちそば
顔振峠には、三軒の蕎麦店があります。それぞれに特徴があるのですが、本格的な手打ち蕎麦を堪能したいのであれば、冨士見茶屋一択です。
座席は店内、屋根のあるテラスというか軒下のようなスペース、完全に外のテーブルの三箇所があります。温暖で天気が良ければ外のテーブルが絶対のオススメ。なにしろ、この絶景ですから。
メニューは、蕎麦と味噌おでんくらいしかありません。
蕎麦粉は石臼挽きだそうです。
蕎麦は850円、小盛りの場合は600円、味噌おでんは一皿3本で200円となっています。蕎麦にはちょっとした小鉢(漬物、煮物など)が付きますがその内容は日によって異なると思われます。
蕎麦のクォリティとこのロケーションを考えたら安いと思います。
営業は、伺った時点では、金・土・日・月の週4日間だけで、お昼の11時から14時のみ。しかも蕎麦が無くなったら早仕舞い。
一時期、長期休業されていたようですが、2020年11月時点では営業再開されているようでした。
ただ、行かれる場合は事前に確認した方がよいでしょうね。
顔振峠の魅力と、その名の由来
何度も言うようですが、標高500mとは思えない素晴らしい眺め。
顔振峠という名称は、眺望が180度近くに広がっているので、キョロキョロと顔を振ってしまうところから付いたらしいです。
特筆すべきは、送電線のような人工物がほとんど見えないこと。だから、ほんとうに自然を満喫した気分になれるのです。
遠くの山並みも素晴らしいのですが、すぐ下には民家の屋根がポツンポツンと見えます。
こんな山の上ですが、集落があるんですね。10世帯ほどでしょうか。
蕎麦を食べ終わってそのまま外の座席で寛いでいたら、そんな地元の方が大きな犬を連れてやってきました。毎日、この急斜面を数キロ散歩するのだそうです。なんとも羨ましい生活に思えました。もちろん山での暮らしは良いことばかりではないでしょうけど。
顔振峠へのアクセス(徒歩、クルマの場合)
クルマの場合は、最初にも書いたように、飯能市街地方面から来た場合は国道299号線の吾野トンネルを出てすぐ、右折し林道に入ります。都心から行く場合は関越道川越ICまたは鶴ヶ島ICで降りて299号線を行くルートがオススメです。特に大渋滞していなければ、池袋から100分くらいで着けると思います。
または、関越道坂戸西スマートICから出て、越生方面を経由するルートもあります。その場合は国道299号から北上する林道ではなく、越生から南下する林道を通ります。道はこちらの方がちょっと険しいというか山道のドライブを堪能できます。梅の季節なら敢えてこのコースを選ぶのも良いでしょう。
徒歩の場合は、西武池袋線(秩父線)吾野駅から2時間位です。途中険しい所もありますので、一応登山のつもりで服装・装備を準備した方がよいかと思います。登山靴の必要はないけど最低限履き慣れたスニーカーくらいは必要でしょう。濡れた岩など滑りやすい所もあります。
しばらくはクルマと同じ林道を歩きますが、途中から登山道に入ります。標識があるので見逃さないように注意して歩きましょう。登山道の風景は変化に富んでいてハイキングコースとしてはかなり楽しいです。まあ、そのままクルマの道を行ってもよいのですが、ちょっと遠回りになります。でも、舗装されているから歩きやすいですけどね。
正式店名:顔振峠 冨士見茶屋
カテゴリー:そば
系統:辺境・絶景
電話:0429-78-0898
住所:埼玉県飯能市大字長沢1552
営業日:金・土・日・月(←原則 要確認)
営業時間:11:00〜14:00(蕎麦が無くなれば早仕舞い)
公式サイト:ナシ
交通:吾野駅から5.4km(徒歩かクルマで)
駐車場:アリ
訪問日:2018年11月