住人が案内する西武ぶしニュータウン。「入間川」や「谷田の泉」など周辺の自然環境も魅力。
入間川に向かい、なだらかな河岸段丘地形が織りなす豊かな自然環境も、この地域の魅力です。
雑木林や広大な茶畑に癒やされる
入間市と言えば狭山茶の産地。狭山市じゃないの?と思われる方も多いでしょうが、実は狭山市より入間市の方が茶畑は多いのです。
ニュータウンの周りにも茶畑が広がる光景が見られます。
茶畑を囲む農道も、一部は散歩などで歩くことが可能です。
また、雑木林も彼方此方にあり、夏でもひんやりとした森林浴も楽しめます。
野鳥観察やお花見、バーベキューも楽しめる入間川
ニュータウンから南に15分ほど歩くと入間川に行き着きます。
この辺りの入間川は、ひじょうに変化に富んでいて、上流・下流にちょっと歩くだけでも色んな風景を楽しむことができます。
中洲は野鳥や昆虫ほか動植物など自然の宝庫。降りられる場所もありますが、増水時は絶対に避けてくださいね。
仏子駅に通じる道路から上流に10分ほど歩くと、こんな廃鉄橋も。
いろんな表情を見せてくれる入間川。ここもニュータウンから徒歩30分位の場所です。
ニュータウンから自転車で20分ほどの河原。早朝の散歩で撮った一枚です。
「谷田の泉」は身近な散歩コース
周辺の学校が野外学習などでも訪れる、谷田(やだ)の泉。
ニュータウン入口にある消防署から徒歩10分以内で行くことができます。
ここは、縄文時代から枯れることなく水が湧き出ています。周囲には、その湧水から流れる小川、段丘崖斜面林、休耕田の湿地など多種多様な自然環境を観察できます。
この辺りの河岸段丘地形は、武蔵野台地を流れる入間川の堆積と浸食によって形成されました。そんな地形を活かして水田稲作をしていた頃の溜池遺構も見ることができます。
平成20年には、埼玉県の「まちのエコ・オアシス保全推進事業」の保全地として谷田の泉が選定されました。それを受け入間市によって谷田の泉とその周辺の公有地化と施設整備が行われました。現在はボランティアの尽力もあって環境保全が図られています。
なので、訪れる場合は、ゴミの置き去りなどはもっての外、自然環境を傷つけないように細心の注意をもってください。
段丘崖をつくる段丘礫層や、その上層の関東ローム層は水はけが良く、段丘面に降った雨は地下に浸透して地下水となります。地下水脈が段丘崖で途切れると、そこから湧水となって湧き出します。地下水のため、水温は1年を通し17℃と一定で、清流が必要なカワモズク(埼玉絶滅危惧I類)などの水生植物が生息しています。
こんな特長のある地形ですので、いずれ『ブラタモリ』で取り上げられるかも知れませんね。
2つの名門ゴルフコース
ゴルフ場は人工の自然ですが、ニュータウンを囲むように位置する2つのゴルフ場は名門コースだけあって手入れが行き届き、なかなか見応えのある風景を作り出しています。
もちろん、中に入ることはできませんが、コースを間近に見ることができる場所はたくさんあります。
水路と調整池
ニュータウンの中心部を突っ切る水路と、はずれにある調整池。
こちらも人工物ですが、野鳥の観察には面白い場所です。
散歩がでら、珍しい野鳥を探してみてはいかがでしょうか。
水路の脇は遊歩道になっています。ここも珍しい野鳥の姿をよく見掛けます。
梨狩、イチゴ狩り、茶摘み体験
ニュータウンから徒歩15分以内で、梨狩、イチゴ狩り、茶摘み体験ができます。