持続化給付金、申請サポート会場を利用してわかった審査の実際、必要書類。

新型コロナによって事業収入を大きく減らした自営業、自由業、中小法人のために、政府は、持続化給付金の支給を行っています。
申請はインターネットで行う決まりですが、それが難しい人のために対人で申請を
受け付けるサポート会場が各市区に二箇所ほど(東京の場合)設置されています。
私は、インターネットの扱いに不慣れというわけではありませんが、2つの理由で申請サポート会場を利用してみました。

まずは自分が支給対象であるかを確認する

もらえる人・法人の条件等については公式サイトをご覧ください。
国が作るサイトにしては、比較的わかりやすくできていると思います。
持続化給付金公式サイト
私の場合は専門職系の自営業で、一応有限会社にしているので、上限200万円の支給が受けられる対象者です。
受給資格は、前会計年度と今期の同月で、事業収入が半分以下になっている月が一月でもあればOK。それが新型コロナによる減収であることを証明する必要はありません。

申請サポート会場に行ってみようと思った理由

ひとつは、不明点がありそれをその場で解決したいと思ったから。
私の場合、ひとつの案件が数ヶ月に及ぶことも多く、月毎の集計にあまり意味はありません。なので、同月で比較して半分になっていたとしても、それが新型コロナによる減収とは限らないのです。実際、新型コロナの影響で収入は大きく減っているのですが、それを一年前同月との比較では証明できないのです。その説明はややこしいので、対人で行ったほうが早いと考えました。
ふたつめは、サポート会場ならその場である程度審査が行われ、自分の場合が受給対象であることがはっきり確認できるのではないか、と考えたからです。

申請サポートの利用法は

まず、公式サイトから最寄りの会場を確認します。予約状況もサイトで確認できます。私の仕事場から一番近い会場は、一週間後に空きがあり、こちらの指定時間に予約を入れることができました。
用意するものは、申請用紙をダウンロードして記入したものと、帳簿や税務申告書類のコピーなど数点だけです。詳しいことは、公式サイトに丁寧に書かれています。最大200万円もの大金が支給されるわりには、ひじょうに簡素です。

必要書類に「売上台帳」というものがありますが、「そんなもん、ちゃんと記録してないよ」という人もいるでしょう。エクセルや会計ソフトを使っている人も「売上台帳」という形式ではアウトプットしにくいケースもあるでしょう。
私は今回の申請のためにエクセルで作りましたが、手書きでも良いようでした。特にその部分を不信に思われた印象はありませんでした。
雑所得として確定申告しているケースについては、当初対象外と言われてましたが修正され対象となっています。

申請サポート会場はこんな感じ

私が選んだ会場は、オフィスビルの貸し会議室のようなスペースでした。ビルの入り口に行っても大きな看板などはなく、小さく謙虚に案内がでていました。
部屋の入口に着くと、案内係が親切にエスコートしてくれます。
まず、申請カルテというものをその場で記入します。A4サイズ1枚で、3分程度で書けるものです。
申請補助シート(A4サイズ2枚)は、事前にダウンロードして書いておきますが、ダウンロードもできない人は会場で書くことになると思います。
会場内に3箇所ほど用意された窓口にて、必要書類の確認などを行います。
そこで不備がなければ、書類がスキャンされ取り込まれ、ネット申請作業の窓口に移動します。
ネット申請は、マウスも使ったことがないような人までを対象にしているので、かなりまだらっこしいです。まあこれは当然で、ある程度パソコンやスマホを使える人が行くべき場所ではないということですね。
30分単位の予約制なので、時間通りに行けば待たされることもないはずなんですが、前の人が手こずっていたりすると、待たされます。私の場合、最後のネットでの申請で30分程度待つことになりました。その会場では、近くのカフェなどで待つことも可能でした。

申請サポート会場に行ってみてわかったこと

サポート会場で訊きたかったことのひとつ、私の場合コロナとは無関係に月毎に事業収入のばらつきが大きいことへの懸念ですが、そういう疑問に対しサポート会場のスタッフは答えてくれません。スタッフの皆さんはとても親切なんですが、サポート会場の役割りはそういうことではないんですね。
手取り足取り、懇切丁寧にネット申請のお手伝いをしてくれる場所なんです。だから、よほどネットに不慣れだったりパソコンやスマホを使ってない人でもない限り、サポート会場を利用するメリットはないのです。
もうひとつ、その場である程度審査が行われるのではないかという期待。それもありませんでした。申請用紙が正しく記入されているかのチェックはしてくれます。そのくらいのことです。

じゃあ、無駄足だったかと言えば…

じゃあ、まったく行く意味がなかったと言えば、実はそうとも言えません。
事前に記入して持っていく申請補助シートに2つ問題がありました。それをその場指摘してくれたのはありがたかったです。家でネット申請した場合は、何時間後か翌日かわかりませんが、不備があるというメールが返ってきて、申請をやり直すことになっていたでしょう。
ひとつは、振込先の通帳のコピー。支店名まで書かれている1ページ目をコピーして持っていきましたが、表紙じゃないとダメなんだそうです。年のため通帳の現物も持っていたので、即対応できました。
もうひとつは、業種大分類と中分類。大分類はABCD…、中分類は数字です。B-22というように記号だけ書いたのですが、漁業、製造業などとちゃんと業種名を書かないとダメなんだそう。ちょっとした落とし穴ですね。

結論

少なくとも、いまこれを読んでいる人はネットを使えているわけですから、サポート会場を利用する必要はありません。
必要ないというか、意味がないです。
申請サイトの方も、色々フィードバックがあるようで、間違いやすい点などについてのアドヴァイスが加えられています。
それをよく読めば、大丈夫でしょう。
サポート会場に行けば、早く処理してくれるのではないか。そんな期待も抱きますが、それもないです。会場からネット申請するわけですから、さっさと自宅や自社からネット申請したほうが早いということになります。