ブルースブラザース:アクション、コメディ、音楽。どれもが一級品。 音楽映画の金字塔的超名作。

【作品概要】
アメリカのNBCの人気TV番組『サタデーナイトライブ』から生まれた音楽アクションコメディ。ジョン・ベルーシ&ダン・アイクロイドのコンビが織り成すR&Bバンド珍道中。

【あらすじ】
刑期を終えて出所となったジェイク(ジョン・ベルーシ)。世話になった孤児院の窮状を知りバンドで稼いで援助することを思いつく。昔の仲間を引き込み、なんとかバンド結成にこぎつけツアーに出るが…。

【スペック】
分類:創作
音楽ジャンル;ロック/ポップス/R&B(ソウル)
公開:1981年(アメリカ)
監督:ジョン・ランディス
主演: ジョン・ベルーシ&ダン・アイクロイド(John Adam Belushi/Dan Aykroyd)

【雑感】
個人的にはほんとに大好きな映画、しかも見所が多すぎて何から書いていいのやら迷ってしまします。大笑いして、音楽を楽しんで・・・それでいいのですが、それだけに留まらず色んな角度から楽しめる奥の深い作品だと思います。
音楽、アクション、コメディ。そのどれもが一級品です。

【ここに感動!】
泣けるような感動シーンではありませんが、ブルースマン、ジョン・リー・フッカーの演奏シーンは印象に残りました。ブルースブラザースと言っても、そのレパートリーの大半はソウル/R&Bなわけで、映画の中では唯一、生粋のブルースが聴ける演奏シーンです。(演奏シーンはないけど、エルモア・ジェームス、フェントン・ロビンソンなどのブルースマンの曲は劇中で使われています)

【こんな人にお勧め】
誰が見ても楽しめる、王道のエンターテインメント作品ですが、やっぱりソウルファンなら絶対見て損のない一作!と断言できますね。

【見所】
名セッションギタリスト、スティーブ・クロッパーらを擁すバンドの演奏はもちろん、何と言ってもソウルシーンの超大物ゲストに注目せざるを得ません。ただ歌うだけじゃなくちゃんと役が与えられていて、それぞれのシチュエーションが絶妙でイイ味をだしてます。牧師がジェイムス・ブラウン、楽器屋のオヤジがレイ・チャールズ、カフェのおかみさんにアリーサ・フランクリン等々・・・言葉が出ません。
音楽だけじゃありません。ジョン・ランディスはスタントマンだっただけに、アクションシーンに妥協は無用。お約束のカーチェイス、今見ても一級の出来です。昨今のようなデジタル合成に頼ってない分、撮影現場の緊張感が感じられ手に汗握ります。

【独断的注目ポイント】
有名なシーンですが、場違いなカントリーの店で演奏することになったブルースブラザースバンド、何やら険悪な雰囲気を察して急遽演奏曲を変更。何を歌いだすと思ったら『ローレン、ローレン、ローレン・・・』彼らが知ってるカントリー系の曲って、そのくらいしかなかったんでしょう。かように多様な趣味趣向が交錯する国、アメリカ。ギャグのシーケンスにも、そんな文化的背景が垣間見られ興味深いです。

【難点?】
数年後、この作品の監督ジョン・ランディスは『世にも不思議な物語』の撮影中、主役と子役を死なせるという事故に見舞われます。リアルなアクションを追求するあまり、少々無理しすぎたのかも知れません。このブルースブラザースにおいても、アクスションシーンに、ギリギリの攻防があったことが想像されます。難点というわけではないですが、見てて、のちの事故のことが頭をよぎってしまいます。

【監督について】
音楽ファンには、マイケルジャクソンのビデオクリップ、スリラーを監督したことで知られています。
この、ブルースブラザースが出世作にして最大のヒットですが、同じくサタデーナイトライブ絡みの『サボテンブラザース』も最高に笑える名作です。音楽映画じゃないから、このサイトでは取り上げませんが。
その後ビバリーヒルズ・コップ3なども手掛けてますが、それはちょっとイマイチかな~。

【評価】(あくまで個人的な感覚ですので悪しからず)
《涙度数》★☆・・・
《笑度数》★★★★★
《総合》★★★★★

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