ジミー・ペイジ演奏せずファン激怒(Classic Rock Awards、両国国技館)

クラシック・ロック・アワード2016+ライブパフォーマンス。

このポスターを初めて見た時、「な~んかこれ、怪しいな」と思ってたけど…。

「今年最大の衝撃!ロックレジェンドたちによる夢の響演」と言われても、どういうイベントなのか、よくわかんない。

デフ・レパード、チープトリック、メタリカ… まあ、昔はそれなりの大物バンドだし、好きな人は好きなんだろうけど…。

で、やっぱり目玉はジェフ・ベックとジミー・ペイジの共演か。

共演は伝説のヤードバーズ以来?ってゆぅか、昨今ジミー・ペイジは演奏活動してないから、彼のギタープレイが見れるだけでも、めちゃくちゃレアじゃないの!

大ファンならずとも、期待しますって。

このポスター見たら、2人の超大物ギタリストの共演がこのイベントのハイライトで、最低でも30分は演るもんだと思うでしょう。

ところがどっこい、ジミー・ペイジは一曲だけしか弾かなかった?

いや、共演はなかった?

いえいえ、まったくギターを弾かなかったのです。

出てはきたけど、プレゼンテーターとして2分ほど登場し1分くらい喋っただけだそうで。

チケット代は最低の席でも18,000円。最高はなんと30万円!(公演チケット1枚 アリーナ前列5列目以内保証/サウンドチェックのご鑑賞/カクテルレセプションへご招待/限定ギフトバック、スポンサー専用TシャツとVIPラミネート付き VIP専用エントランスと優先入場)

4時間に及んだイベントは、それなりに充実はしていたらしいけど、最大の呼び物が肩透かしじゃあねえ。

当日の映像がありました。4:00辺りから見てください。

ジミー・ペイジの登場で大歓声ですよ。かなりのお客さんがジミー・ペイジ目当てで来たことがわかりますね。

それが、ジェフ・ベックを紹介する1分のスピーチだけって…。

公演のオフィシャルサイト。
「出演アーティストは一部変更になることがございます。ご了承ください」と書かれてはありますけど…。
主催会社のサイトに謝罪のメッセージがでています。
http://www.klab.com/jp/
あれれ、今確認したら、謝罪は削除されてる!
なので、スクリーンキャプチャを紹介します。

まず、返金はしないとのこと。
そりゃそうでしょうね、みんながジミー・ペイジ目的で来たと言えば、返金は最低でも億単位になるでしょう。だから、簡単に「返金します」なんて言えませんって。

内容の一部を紹介しますと、

「告知をしていなかったジョニー・デップ氏やジョー・ペリー氏が参加し、素晴らしいパフォーマンスを披露した。出演者の年齢を考慮し、また多数のアーティストが出演するフェス形式というイベントの性格上、出演者・演奏内容の変更を完全に防ぐことは難しかった」んだそうですが。

要するに、他に予定外のビッグネームも出演したりしたんだからいいじゃん!ってことですか。

ファンの気持を全然分かってない!!

「ジミー・ペイジ氏の演奏を本イベントの目玉」として予定しており、当日もギターとアンプの用意をしておりました。ところが本番直前に、ジミー・ペイジ氏の意向により演奏が行われませんでした」
なんか、ヒトゴトって感じですよね。
極めつけは、
「主催者として、一人のロックファンとして私自身ジミー・ペイジ氏の演奏をとても楽しみにしていただけに、鑑賞できなかったことは残念でならない」
自分も残念だ? ほっんとにヒトゴト! 主催者がこんな謝罪文出すってどうなの?
そもそも、契約はどうなってたのか。演奏するために招聘しておきながら演奏しなかったら、どう考えたって契約違反。
まさか、ちゃんと“契約”してなったとか?
案の定、この謝罪文は「火に油を注いだ」とさらに激しく炎上してるようで。

主催者は元々、所謂ウドー音楽事務所のような興業屋じゃないんですよね。ITベンチャーっていうか、ゲーム開発会社なのかな?

そのKLab社、イベント発表時にビジネスモデルについて、以下のように発表していたそう。

「購買力のある中高年をターゲットにしたコンサートは、流行に左右されること無く安定しているため市場が拡大しています」….だって。

そんな発想でエンターテインメントビジネスに参入したんですね。どうりで、出演者と意思の疎通もできないわけだ。

我々中高年音楽ファンは、ナメられてますね。いいカモにされてるってことか。

この件は、消費者庁がちゃんと叱ってくれないと収まりません。
億単位の損失を厭わず、音楽ビジネスのリスクをしっかり実感して頂きたいと思います。

さらに続報が。

なんと!「THE CLASSIC ROCK AWARD」の日本語公式サイトではジミー・ペイジ氏が演奏しなかった理由について
「演奏の予定は初めから存在せず」
「ペイジ氏はこのイベントへの参加のみを前提に来日しております。演奏の依頼もありましたが辞退されています。」
と、発表していたのです。既に削除されているので、真偽は確認は取れませんでしたが。

これが本当だとすると、最初から詐欺????

弁護士も動き出したようです。(奥山倫行氏の事務所サイトにリンク)

私自身が「ジミー・ペイジとジェフ・ベックの共演」を目当てにチケットを購入して、当日楽しみに参加した被害者の一人であるとともに、パーソナリティを務めるcFMラジオ番組「弁護士奥山倫行のロック裁判所」内において、KLab Entertainment株式会社の事前の告知内容を前提として、「CLASSIC ROCK AWARDS 2016」において「ジミー・ペイジとジェフ・ベックの共演」が行われる旨の案内をしてしまい社会的な責任を感じているからです。

今後の展開に期待、ですね。

音楽評論家湯川れい子さんの話。「(主催者は)公演のプロではなかったんじゃないですか」「本当かどうかわかりませんが、楽屋裏では揉めていたなんて話も聞いています」

そしてついに、11月20日、主催者は、満足頂けなかったお客様に対しては返金に応じると発表しました。ただ、なぜこんなことになったのかについては、明らかにされていません。

2018年2月28日、KLab Entertainment株式会社は解散したそうです。ほんとに、なんだか、もう…..。

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