フェイスブックでうっかりスパムメールの動画を再生、ウイルスに感染してしまった場合の解除法は。

フェイスブック友達から送られてきたメールに記されていたURLにアクセス、動画を再生してしまいました。その結果、悪質なプログラムを仕込まれ、自分のフェイスブック友達宛にスパムメールをガンガン送信。それをなかなか止められず、たいへんな目にあったお話です。
(これはMacOSでのお話ですので、Windowsやスマホの場合は同様の対処が可能かわかりません)

信用できる知人からなので、疑いなく記載のURLを開いてしまった。

朝7時頃、パソコンを開いてフェイスブックをチェックすると、メッセンジャーに知人からメールが来ていました。
そのメールは、URL(ネット上の住所)と、50人ほどの名前が記されているだけのシンプルなものでした。送信元の知人は30年以上前からのリアルな知り合いでしたし、2ヶ月ほど前に会っていたので、そのときに関する写真か動画か、そんなものでも送ってきたのかな〜とボンヤリ考えました。

ふつうならウィルス等の仕業を疑い、送信元に何か送ったか確認するところです。しかし、起きたばっかりで寝ぼけていたのでしょう。ボケ〜っとしたままクリック、「何かを許可するか」というようなアラートも出たかも知れませんが、それもサクサクとクリックしてしまいました。

なんだこれ? 怪しい雰囲気の動画サイトが開く。

すると、動画サイトのようなページが表示されました。
そこでようやく、ちょっと待てよ、何か変じゃないか??? ようやく私も目を覚ましたのでした。
動画の再生ボタンはクリックしませんでしたが、もはや手遅れでした。

すぐさま、フェイスブックのニュースフィールドに、私が発信者となった謎のメッセージが勝手に表示されました。
そこには、私宛に来たのと同様に、URLと大勢の名前が記されタグ付けされていました。
「やられた….スパムメールに引っかかった!」
私は、全身から血の気が引くのを感じました。


ニュースフィールドに私の投稿として表示されるメッセージは、こんな感じです。
このスレッドへの書き込みとして50人ほどの名前が、いわゆるタグ付けとして表示されます。

慌てて、その「投稿」のスレッドに、『これは私の意に反して投稿れたものです。絶対にURLをクリックしないでください』と書き込みました。
そうこうしているうちに、また新たな投稿が行われました。
お腹も空きましたが、朝ごはんを食べている場合ではありません。

しかも、公開範囲が「公開」になっているではありませんか。
私は、「友達の友達」に設定していたはずです。それが勝手に「公開」に変更されている!

そのときは気付かなかったのですが、ニュースフィールドへの投稿と同時に、メッセンジャーでも、大勢のフェイスブック友達宛にスパムメールが送りつけられ始めていたいたのです。

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Friendから次々に、問い合わせやクレームのメールが…。

「ちょっとぉ! 変なメールがきてますけど」
「フェイスブック、乗っ取られたんじゃない?」
そんなメッセージが、何人ものフェイスブック友達から届き始めました。
それによって、ニュースフィールドへの投稿だけでなく、メッセンジャーで私から友人たちにスパムメールを送りつけていることを知りました。30分もしないうちに、「2通もきたよ」と知らせてきてくれた友達もいます。



この画像は、メッセンジャーで友達に送りつけられたメールです。
「つっこみであんたのこと書いたで」って、なんでしょね、まったく。
50人くらいタグ付けされています。

一刻も早くなんとかしないと、私のせいで新たな犠牲者が発生する可能性がある…。
気持ちばかりが急かされ、焦りました。

ニュースフィールドに勝手に投稿されるものだけでも、即座に削除しよう。
そう考えて、投稿の右上にあるプルダウンメニュー(パソコンでアクセスしている場合)から「削除する」を選ぼうと…..
えっ??? なんとプルダウンメニューのボタンが消えているではありませんか。
もしかして、削除できない?
こんなときに限って、どういう不具合なんだ?
そのときは、それがそのスパムメールによるウイルス感染のせいとは思いませんでした。

何とかならないものか?色々カチカチやってるうちに、ページの再読み込みを行うと1秒位ですがプルダウンメニューのボタンが現れることを発見、その1秒くらいの間にすかさずクリックすればプルダウンが開き削除できることを発見しました。

それからは、パソコン画面にへばり付きで投稿を削除しました。最初は数分おきに投稿されていましたが、だんだん間隔が開いてきているようでした。
メッセンジャーでメールも送られているようなので、なるべく目立つように、注意喚起の投稿を行いました。
それでも、うっかり開いちゃったよ!という報告を何人からかうけ、焦りました。

投稿が削除できない! パスワードを変更しても収まらない。

とにかく、早急に止めなくてはならない。
こういうときに、まずやることはパスワードの変更です。パスワードを変えれば“敵”は私に成りすまして投稿できなくなるはずです。
大至急、パスワードを変更しました。
どうだ? 収まったか???? そう思うのもつかの間、新たな投稿が現れました。

ダメか….。
パスワードの変更では、まったく効果はありませんでした(でも、パスワード変更はやっておくに越したことはありません)。

変なフェイスブック・アプリがインストールされてないかもチェックしましたが、それらしいものは見当たりません。

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検索して対処法を探すも上手く行かず。Facebookのアカウント削除も覚悟。

こういうときに、色々と情報を送ってくれるありがたい友達がいるものです。
この場で改めて御礼します。ほんとうに助かりました、ありがとうございました。

わざわざ検索して「こんな情報があったけど」と送ってくれる人、プログラムのスキルがある人、単に心配してくれる人、色んな人からメッセージをもらいました。
もちろん、自分でも検索して情報を探しました。

FacebookのFAQにある対処法も試してみましたが、埒が明きません。
こうしている間にもどんどん私からスパムメールが送りつけられていると思うと、いてもたってもいられません。
そんなとき、以前自分も同じ目にあったという人からメッセージをもらいました。
これはラッキー、どうやって解除したのか訊ける!と思って返信すると、なんとFacebookアカウトを削除して新たに作り直したとのこと。
それをやっちゃうと、せっかくこれまで友達になってくれた人をすべて失うばかりか、7年分くらいの投稿や友達とのやりとりが全て消えてしまうということです。
さすがにそれは、躊躇します。最後の最後の手段として取っておきたい。いや、それは絶対避けたいというのがホンネでした。

検索等で得た情報で分かったことは、このウイルス?は、Facebookに取り付くものではなく、ブラウザのChromeに悪さするものだということ。だから、フェイスブック社の方では対策を講じることができないのです。
まったくもって、巧妙です。関心している場合ではありませんが。

Chromeの設定から拡張機能を削除しようとしたら、拡張機能のページが開けない!

ブラウザであるChromeの拡張機能に怪しいプログラムが勝手にインストールされている可能性がある、という情報を見つけました。
Chromeブラウザの右上にあるプルダウンから、「設定」を選び、設定のページで「拡張機能」を選び….
な、なんと、拡張機能を選ぶとページが閉じてしまうではありませんか。

恐ろしいことに、このスパムプログラムは自らを削除されないため、ブラウザの拡張機能のページを開かせない仕掛けまで施されていたのです。
ってことは、投稿の削除ボタンが消えたのもこのプログラムのせいだったって訳ですね。
敵ながら、あっぱれ、いや、褒めてる場合じゃありません。なんとオゾマシイ…..。

その対策として、他のデバイスからアクセスする、という方法を見つけましたが、どうも上手く行きません。ちなみに私の環境はMacOSです。Macには感染しないとの記述もどこかのサイトで見ましたが、しっかり感染しました。
Macというより、Chromeを使ってる人が感染するのかも知れません。

こんなとき、誰もが考えるのは、Chromeをインストールし直すということ。
しかし、Chromeの設定はクラウドでバックアップされているので、インストールし直しても、その悪さの元になっているプログラムごと復元されてしまうというのです。便利な機能が、時には厄介だったりします。

OSやブラウザのヴァージョンによって異なります。

さてさて、いよいよ万策尽きた感じではあります。

ん? Chromeのリセット?そんなのあったっけ?

と、そのとき、一緒に対策を探ってくれていた家人より、ブラウザの設定をリセットしてみてはどうかという提案が。
ん?リセットなんてあったかな?
よく見ると、設定ページの一番下に、「詳細設定を表示」というボタン(と言っても文字だけですが)がありました。
これをクリックすると、一番したに、「設定をリセット」というボタンがありました。
しかし、これを行うと色んな設定が全てパーになるのでは?簡単にそれをやるのは、やっぱり怖いです。
注釈を読んでみると
《起動ページ、新しいタブページ、検索エンジン、固定タブをリセットします。また、すべての拡張機能を無効にし、Cookie などの一時データを消去します。ただし、ブックマーク、履歴、保存したパスワードはそのまま残ります》
と、書かれてありました。
クッキーが全部消されちゃうのは、ちょっと困るかも。でも、ブックマークや履歴が残るなら、まあいいか。
ってゆうか、『すべての拡張機能を無効に…』これですよ!これは期待できます。
そう考え、リセットすることに。
カチッ!………………

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ブラウザの設定をリセットした結果、とりあえずスパムメールの送信は止まったが…。

リセットはすぐ完了しました。
恐る恐る、さっきまで開けなかった「拡張機能」のページを開こうとすると、なんと!!!!開けたじゃありませんか。
そこで、怪しい拡張機能を探すも見当たりません。あれれ?何もない?
それもそのはず、リセットしたことで消されていたのです。

やったぁ、これで解決?
逸る気持ちを抑えつつ、新たな投稿はされないか、しばらくは様子見です。

1時間半ほど、動向を注視しました。
どうやら、大丈夫そうです。
メッセンジャーからメールが送りつけられている形跡もありません。

投稿が削除できなかった件についても、プルダウンのボタンが復活していました。元通りです。

その後さらに1時間ほど様子を伺いましたが、ダイジョブそうです。
戦いは終わったか?
そろそろ、勝利宣言出して良いかな?

ほぼ、一日潰れました。
でも、Facebookアカウントを削除することもなく、なんとか解除できて良かったです。苦い教訓となりました。

しかし!安心はできません。
色々と個人情報やら友人の情報が抜かれている可能性があります。
現状、それらに対して打つ手はありません。
そもそも、スパム作成者の目的も不明ですから。

結局これで、戦いは終結。なんとか勝利したようでした。

今回の件で得た教訓をまとめておきます。

●寝ぼけているときに、メールチェックしない。
●信頼できる友人・知人からのメールでも、なんか変だなと思ったらむやみに開かない。
●特に、承認を求めてくるボタン等は、よく発信元と内容を確認する。
●万が一感染してしまった場合は、拡散を防ぐため、自分から送られた投稿やメールのURLを開かないよう情報発信する。
●ネット上には、対策などの情報がたくさんあるので、早まった行動に走らず落ち着いて対処する。
●ブラウザは可能な限り、最新ヴァージョンにしておく。

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