内田裕也の凄い功績、プロデュースしたバンド、イベントは?

内田裕也が亡くなった。
一般的には樹木希林のダンナ、独特の風貌や奇行から、変な爺さんと思われているのかも知れない。
新聞等の訃報での紹介を見ても、歌手、役者、映画プロデューサー、知事選出馬、仕分け会場に出没...と、そんな経歴ばかり。
でも、違うんですよ、彼がの日本のロックシーンに於いて、どれだけ凄い人だったのか。
それを多くの人に知ってもらいたい。
そう考えて、改めて内田裕也の功績を振り返りたいと思う。

まずは、歌手のしての内田裕也。
寺内タケシのバンドを皮切りに、ビートルズの前座ではブルーコメッツを従えて歌うなど、着実にシンガーとしてのキャリアを築いてきたいものの、歌手としてはこれといった代表曲があるわけでもなく、ロックンロールのスタンダードナンバーを歌っていた印象しかない。まあ、あくまで個人的な印象ではあるけど。

1815ロックンロールバンド(メンバーは当時のクリエーション)を率いていた時代のライブは、私も二度ほど見た記憶がある。野音だったかな。その当時の映像があった。A ROCKというアマチュアバンドのイベントにゲスト出演したときのものだ。かまやつひろし、近田春夫、みんな若いね。
この映像で、最初に歌ってるのは当時のクリエーションのボーカリスト、大沢博美。

シンガーとしての内田はご覧の通り。
でも、彼の本当に凄い所はプロデューサーやイベント企画など、音楽シーンに於ける裏方としての功績だ。
類まれな行動力を改めて振り返ると、つくづく凄い人だったなと思う。
日本のロックシーンへの貢献は、計り知れない。

まずは、なんと言ってもザ・タイガースだ。
大阪のジャズ喫茶で ザ・タイガースを見出し、デビューにつなげたのも、これまた内田裕也だった。
しかし、内田はタイガースのマネジメントを託したナベプロと折り合わず、内田の考えていたものとはずいぶん違うカタチでのデビューとなったのは、これを聴いても想像できる。

海外でも通用する、日本初の本格的ロックバンドといえば、フラワー・トラベリン・バンドの名を上げ人が多いことだろう。ジョー山中をボーカルに擁し、当時の日本を代表するプレイヤーが結集したスーパーバンドだ。コンセプトアルバムSATORIは、当時大きな話題となった。
そんなフラワーを生み出したのも内田裕也だった。
しかし内田本人は、裏方にまわっている。
自らのシンガーとしての力量がこのバンドに相応しいものではないことを悟ったのではなかろうか。

続いて、内田が日本のロックシーンの問うたのが、竹田和夫率いるクリエーションだ。
内田のプロデュースで東芝EMIからメジャーデビューし、当時大きな話題となった。
オリジナル曲も英語で、海外でも通用しそうな日本初の本格的ハードロックバンドって感じだった。
あれ?フラワーズという先駆者があるじゃないか、と思うだろうけど、フラワーズは凄すぎて、当時まだ日本にはロックシーンなんてものは無いような時代だから、ちょっと意味が違う。
クリエーションは、またたく間に日本を代表する人気バンドとなった。

内田がプロデューサーとして世に送り出したクリエイションのデビューアルバム。
当時、コピーするアマチュアバンドも多かったと記憶。
今聴いても良くできたアルバムと思う。余談だが、このアルバムジャケット写真は今ならアウトだね。

プロデューサーとして多くのバンドを送り出しただけでなく、イベント主催者としても、数々のビッグイベントを手がけてきた。
なかでも、日本のロック史に残る伝説のフェス、郡山ワンステップフェスティバル。見ての通り、まさに日本のウッドストック?
こんなイベントの実現に奔走したのも内田裕也だ。
このとき、たしかジョン・レノンを呼ぼうと画策したんじゃなかったかな。オノヨーコは一人で来たけど。
映像はこれまた伝説のサディスティック・ミカ・バンド。ワンステップには急遽出演が決まった。
イベントの様子がよくわかる映像だ。

他にも、日比谷野外音楽堂で、ロックファンの拡大を目論んだ?100円コンサートや、日本のイキのいいバンドを集めた日比谷ロックフェスティバル、ニューイヤーワールドロックフェスティバルなど、内田は歴史的なロックイベントを数多く手掛けている。
また、日本でもコアなファンが多いものの、マニアック過ぎて興行的には呼び屋が二の足を踏んでいた、フランク・ザッパ&マザーズ・オブ・インヴェンションを日本に呼んたのも、これまた内田裕也なのだ。
ザッパは、さすがにその日本公演の映像は無さそうなので、当時のライブ映像をご紹介。

ま、とにかく、そんなわけで、ほんとに凄い人だったんですよ。
変な爺さんとしか思ってない人がいたら、ぜひとも考えを改めて欲しいと願ってやまない。

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