首都東京に、極右独裁政権誕生?!帝国憲法復活を主張する野田数が党首就任。

新興の地域政党がいきなり都政第一党に!

2017年7月に行われた都議会議員選挙は、小池百合子率いる地域政党「都民ファーストの会」が大方の予想を上回る圧勝で幕を閉じました。
自民党の閣僚らが選挙直前に数々の失態を演じ、それまで自民党を支持してきた層に失望が広がり、一気に都民ファーストに流れたことも勝因のひとつと思われます。
それにしても、島部の1名を除いて候補者全員当選、推薦候補も6人当選という快挙、見事というほかないでしょう。
共闘した公明党と合わせて127議席中79議席を獲得、余裕で過半数を超えました。

都民ファーストの顔といえば、もちろん小池百合子東京都知事ですが、この5月末まで党の代表は小池の秘書であった野田数という人でした。
それが、選挙戦が本格化する直前、急遽小池が自民党に離党届を出し党代表に就任。一般的には無名で議員でもない野田氏が代表を努めていることには違和感もあったので、小池の自民党離党〜代表就任は当然の成り行きと、有権者には映ったことでしょう。
しかし、選挙を終えると同時に小池氏は代表辞任、野田が再任。
小池は選挙期間中だけ代表に就任していたということになり、これは“党の顔”として選挙戦を有利に戦うための措置だったのでしょう。
これって、どうなんでしょう?都民ファーストを支持した人は、なんだか騙されたように気分にならないのでしょうか。
小池が、知事職に専念したいから、というのは、たしかに一つの理由ではあると思います。だからと言って、選挙期間中だけ代表に就任って、有権者をバカにしてるように私は感じます。
党の代表って、そんなに軽いものだったのでしょうか。

都民ファーストの会代表、野田数とはどんな人?

小池都知事の秘書として、その名前が取り沙汰されるまで、一般的にはほとんど知られない人だったと思います。東村山市議会議員を2期勤めた後2009年に自民党公認で都議選に出馬し当選。その後国政にもチャレンジしていますが落選しています。この人、元々は政治家だったんですね。
アントニオ猪木の秘書時代、金銭トラブルで警察沙汰になるなどのトラブルも抱えているのですが、問題は根本的な思想信条です。
2012年10月の都議会で『日本国憲法は無効で大日本帝国憲法が現存する』との請願の紹介議員を努めました。
「日本国憲法は占領憲法で、国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄すべきだ」という民主主義を否定するかのような極右的主張で、当然野田は賛成したものの反対多数で不採択となりました。
国民主権は主権在民などとも言われますが、ようするに『国民が主役であり、政府は国民の意思によって設立・運営される機関である』ということ。
野田は、これを真っ向から否定しているのです。こんな過激な極右思想を堂々と主張するような政治家は自民党にだってそうはいません。都民の理解を得られることも当然ないでしょう。
案の定、この後の都議選で野田は落選しています。
それに、こんなことを都議会に掛けたところで何の意味があるのでしょうか。国政の場で主張されても困りますが、本来、国政で議論されるべき議題ですよね。
このことからも、この野田数という政治家は自らの活躍の場を国政に定めていることがわかります。
今回の都議選に野田が出馬していないのも、国政を視野に入れているからでしょう。

『都民ファーストの会』という政党名も皮肉ですよね。
“主権在民”的な意味で「都民ファースト」と命名されたのだと、多くの都民は解釈していると思います。
しかし、その党首(野田)が、「『国民主権』などという傲慢な思想は直ちに放棄!」と言ってるんですから、実際は真逆です。

都議会第一党、与党で過半数超えだから、なんでも可決できる

都政と国政ではシステムが違いますが、国政に於いて第一党の代表なら、それは総理大臣です。つまり、都政の総理大臣に相当する人が、なんとも過激な右翼思想の持ち主なのです。
日本の政治の仕組みは、議会制民主主義などと言っておきながら、党議拘束により議員は政党の玉数に過ぎないのが現実です。
過半数を制した政党の提案は、議会でどう議論されようが可決する仕組みになっています。本来はそうじゃないはずなのですが、現実はそういうことです。

都議会という場には馴染まないものの、この最大与党の代表が、再び『日本国憲法は無効で大日本帝国憲法が現存する』なんて決議を都議会に諮ろうとしたらどうでしょう?
今度は可決成立してしまうということです。
目指すは国政ですから、当面、都議会でそんな無茶はしないとは思いますが、そんな馬鹿げた議案の可決成立が可能な状態になってしまったということです。

民衆が、意識せずヒトラーを祭りあげてしまう恐怖

今回の都議選で、都民ファーストが都民の大きな支持を集めたものの、都民ファーストに投票した人のほとんどは、野田数の過激極右思想に共鳴したわけではありません(よね)。都民ファースト支持というより自民党への批判として投票した人も多かったことでしょう。
であるにも関わらず、期せずして、こんなとんでもない人を首都の議会の与党第一党の代表に祭りあげてしまった…。

これはまさに、かつてドイツで、ヒトラーという人類史上屈指の暴君であるナショナリストを、国民による民主的な選挙によって結果的に首相に選出してしまった件に類似しているように思います。
当時、ドイツではユダヤ資本や共産主義の台頭を恐れた財界がナチス党を経済支援、また、一般国民は不景気で失業・貧困に喘ぎ、当時の政権に対する不満がピークに達していました。また、戦争賠償金の支払いを強行に要求するフランスに対する反感も高まっていました。
ナチス率いるヒトラーは、そんな国民感情を巧みに引き寄せ、天才的演説で熱狂的支持を得たのです。
つまり、ドイツ国民はヒトラー率いるナチス党の政策を支持して一票を投じたとは、必ずしも言えない背景がありました。

今後は都政への監視の目を怠ってはいけない

野田も小池も、ゆくゆくは国政進出を目論んでいるでしょうから、都政に於いてそうそう無茶なことはしないでしょう。
特に、都民の関心が都政に向いている時には、都民の支持をさらに強固にする政策に重点をおくことと思われます。
しかし、国民の都政への関心が薄れた頃に目立たないように色々やりだす公算は大きいと思います。
一例ですが、野田は歴史教科書問題に多大な関心を寄せています。都議時代に都立高の歴史教科書が反日的だと批判したことがあります。また、小池は銃剣道協会の都の会長を務めています。
都民の教育問題に関して、二人は強い思いがあり、色々と企んでいると思います。
ドサクサにまぎれて、とんでもない法案を成立させてしまうかも知れません。
ゆえに、監視の目を絶対に緩めてはいけません。
特に、都民ファーストに投票した人は、今後も小池都政を厳しくチェックして欲しいと願います。

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