鉄人28号の巨大モニュメントは、震災後の神戸に降臨した最高の被写体だ。
ビル〜の街〜に、ガォ〜〜〜
夜〜のハイウェイにガォ〜〜〜
ダダダダ〜ンと玉が来る…だったかな。うろ覚え。
「鉄人28号」。
主人公の正太郎くんは子供なのに車の運転ができたり、突っ込みどころ満載なTVアニメでしたが、毎週、それはそれは楽しみでした。
鉄人28号は、1956年から月刊誌『少年』で連載開始、その後ラジオドラマ(!)、実写ドラマを経て、1963年からTVアニメとして84話が制作されました。なんとそのTVアニメはアメリカでも放映されたそうです。
原作は、漫画家・横山光輝(よこやま・みつてる)。鉄人の他にも「コメットさん」「魔法使いサリー」「伊賀の影丸」などの作品を残し、2004年に自宅の火災で亡くなっています。
神戸市長田区・若松公園鉄人広場に降臨した鉄人28号。
横山の生まれ故郷が神戸という縁で、地元の有志によって計画され、震災からの復興を願いモニュメントが造られました。
高さ15.6mで、これは実物大なんだそうです。もちろん、マンガの中での想定が、ということですね。
幼少時代(!)、毎日家では鉄人の絵を描いて、外では近所のガキンチョ仲間と鉄人ごっこして遊んだワタシとしては、これを見ずして死ねません。
ってことで、神戸に所用があったついでに途中下車して写真撮って来ました。
長田区といえば阪神大震災では壊滅的被害を受けた地域。
すでに20年以上が経過し、もはやそこに当時の傷跡を見つけることは容易ではありません。
しかし、震災後に再開発された感じの街並みに、その痕跡を見て取ることができるように思います。
で、この鉄人、実物大?
こんなに大きかったの?とビックリ。すごい迫力でした。
それはともかく、オブジェとしての完成度はかなり高いと感じました。
これは、作り手の思い入れがハンパなく強いと思います。普通にただ撮っただけでも絵になりますね。ちょうど夕暮れ時で光はきれいでしたが、もっと時間掛けて撮影したかったです。(撮影は2011年)
さらに詳しいことはこちらを御覧ください。
KOBE鉄人PROJECT