Bird(バード):天才チャーリー・パーカーの生涯をC・イーストウッドが愛情を持って描く。

【作品概要】
モダンジャズの開祖のひとり、天才アルトサックス奏者チャーリー・パーカーの生涯をクリント・イーストウッドが描く。イーストウッドはこの作品で、ゴールデン・グローブ監督賞を受賞。
主演のフォレスト・ウィテカーはこの映画でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。

【あらすじ】
カンサスに生まれ育ったチャーリー少年。革新的なアルトサックス奏者、バンドリーダーとして、メキメキと頭角を表す。白人女性ダンサー、チャンとの出会い・結婚。麻薬中毒との戦い、ボロボロになって34歳の若さで亡くなるまで。

【スペック】
分類:伝記(ほぼ実話)
音楽ジャンル;ジャズ
公開:1988年(アメリカ)
監督:クリント・イーストウッド
主演: フォレスト・ウィテカー(xxxxx)

【雑感】
ダンス音楽として発祥したジャズは1930~50年代、より即興性を重視し芸術性を高めていく。そんなシーンを牽引したリーダー格が、チャーリー・パーカーです。
この時代のアメリカの音楽シーンで、決してメジャーな音楽ではなかったジャズミュージシャンの苦労、特に巡業の大変さが痛いほどに感じられます。
今でこそ、モダン・ジャズの生みの親の一人として、またマイルス・デイビスなど次世代を担う人材を発掘したバンドリーダーとしてその功績が神格化された存在ながら、その短い生涯は苦難に満ちたものでした。なにより、この時代の常として麻薬の存在が重くのしかかります。

【ここに感動!(ネタバレ注意)】
破天荒な人生・・・といった切り口で語られがちな人ではあるが、妻や子を愛す良き夫、良き父という一面もあった。そんなシーンに涙を誘われます。

【こんな人にお勧め】
ほぼ事実に即して構成されている(はず)ので、ジャズが好きな人なら勉学のためにも必見でしょう(笑)。

【見所】
ジャズレコードのコレクターとしても知られるイーストウッドらしく、対象への愛情が随所に感じられます。

【独断的注目ポイント】
個人的に興味深いシーンは、パーカーがユダヤ人の音楽であるクレツマーのバンドでアルバイトするシーン。こんなことがあったなんて、まったく知りませんでした。
ライバル的な存在として、バスター・フランクリンなるサックス奏者が登場します。まったく聞き覚えのない名前なので気になっていたのですが架空の設定らしいのです。モデルがいるのではないかと調べましたが該当する人物が浮かびません。映画の中でバスターが絡むエピソードは、おそらくそれに近いことが現実にあったと思われるのですが。・・・どなたか、ご存知でしょうか。

【難点?】
映画の中にも登場する妻チャン・パーカーによれば、この映画はチャーリーのダークな面ばかりが強調され過ぎとのことらしいです。その辺りは割り引いて観る必要があるかも知れませんね。

【監督について】
俳優としてもお馴染みの人。昨今は監督としてオスカー受賞など大活躍です。
監督作としては「ミリオンダラー・ベイビー」「硫黄島からの手紙」などが知られます。
息子のカイル・イーストウッドはジャズ・ベーシスト。

【評価】(あくまで個人的な感覚ですので悪しからず)
《涙度数》★★★☆・
《笑度数》★☆・・・
《総合》★★★☆・

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